イリーガル・エイリアン
イリーガル・エイリアンを読んだ。著者はロバート・J・ソウヤー。
初めて読んだ作家さんだが、とても面白かった。異星人とのファーストコンタクトというのはありふれているが、そこに異星人の容疑者という設定が付くだけでなんとも魅力的になる。法廷の中では異星人と地球人との身体的な違いや、哲学的な部分での違いも明らかにされていく。異星人の細かい設定や、それによる地球人殺害への関わらせ方など巧いなぁと感じた。
元々はさよならダイノサウルスを読んでみたかったのだが、古本屋を巡っても長々出会えず……。
とりあえず見つけたこの作品を手に取ってみたが大正解だったようだ。ますますさよならダイノサウルスが楽しみになった。
今年は昨年よりも本を読む生活をしたいなぁ。
黒牢城
黒牢城を読んだ。
著者は米澤穂信。
さよなら妖精、古典部シリーズなど日常の謎を解いていく作品が多い気がする。
いくつかの作品はメディアミックスされており人気のある作家さん。
戦国×ミステリーというジャンルは著者としては初の試みではないだろうか。
結論から言えば非常に面白かった。
城内で起こる難事件、真相に辿り着けない村重は幽閉中の黒田官兵衛に謎を解かせようとする。
読むまでは、ホームズ役が黒田官兵衛なのだと思っていたが、官兵衛の意味ありげな発言を元に、あくまで村重が謎を解いていく。
謎を解いたとしても、なにか不穏な空気が静かな緊張感が残り、話が進んでいく。
いくつかの事件が重なり、最後に待ち受ける結末は……。
ぜひ一度読んでいただきたいと思う。
私は普段、時代小説を読まない人間だが、特に気にすることなく読めたので、その辺りは気にしなくても問題はない。
恥ずかしながら、荒木村重が織田信長を裏切り謀反を起こしたこと、黒田官兵衛が荒木村重に幽閉されていたことを本書を読み始めるまで知らなかった。
もしかしたら学生の頃に授業で扱ったのかもしれないがまるで覚えていない。
このあたりのことを知っていたのなら物語の最後で得られる興奮も増すのかもしれない。
余談だが、作中に出てくる寅申と呼ばれる茶壺、ネットで検索してみたが画像が出てこなかった。
見ることができるのなら見てみたい。
読書
最近めっきり読書をしなくなってしまった。
月一冊読めばいい方である。
自己紹介の際、無難に趣味は読書ですなどと言っている手前、多少は読んでおかなければと思う。
しかしながら私は感想を書くのが苦手だ。
そもそも何かを思考しながら読む、ということが得意ではない。
その本の雰囲気や流れに身を任せて、無になり読むことが多い。
とはいえここ最近集中力や考える力が落ちてきていると感じるので少しずつ感想をあげていこうと思う。
こんなことを書いておきながら、何もせずに時間が過ぎていくかもしれない。